2012年05月13日

6月10日に第2回勉強会「フリーランスの貯蓄と資産運用」を開催します

6月10日(日曜日)に東京池袋の勤労福祉会館でフリーランス向けの勉強会を開催します。テーマは「貯蓄と資産運用」。収入の不安定なフリーランスでも無理なく貯金を増やしていく方法を考えていきます。

前回の勉強会では年金や保険などフリーランスの生活安定に役立つ制度を紹介しましたが、今回はそれを具体的にどう活用すればいいのかを取り上げます。勉強会について詳しくはこちらのページhttp://kokucheese.com/event/index/37504/)まで。

なぜフリーランスが計画的に貯蓄する必要があるのか

フリーランスが計画的に貯蓄をすべき理由は2つあると思います。

まずは「病気やケガなどのトラブルに備えるため」。会社員の場合、病気やケガで休業した場合でも有給休暇を使えますし、長期療養が必要なときは健康保険から「傷病手当金」が支払われます。これは最長1年半まで給与の3分の2を支払うというもの。たとえ病気が原因で退職せざるを得なくなっても1年半は手当金を受給できます。会社員の皆さんは自覚がないかもしれないけど、実は手厚い保護が容易されています。

一方のフリーランスは、病気やケガで仕事を受けることができなければ収入はなく、貯金を取り崩すしかなくなります。特に何カ月もの療養が必要な病気/ケガが怖いですよね。しかも、いったん仕事を断ってしまうと、その取引先との関係まで切れてしまうことも。元気になったからといってすぐに収入が戻るとは限りません。だから最低でも半年分の生活費、可能であれば一年くらいは収入ゼロでも暮らしていけるくらいの貯金は持っておきたいものです。

貯蓄をすべきもうひとつの理由は「やりたいことを貫くため」。「こんな仕事をしたい」と夢を持って独立しても、仕事にはどうしても波があります。すると生活費を確保するためには、気の進まない仕事まで引き受けざるを得ないこともあります。そうした仕事は時間がとられるわりには実入りが少なく、スキルアップをはかる余裕もなくなってしまう。気がついたら、本当に自分がやりたかった仕事がまったくできていない。

気乗りがしない仕事をすることほど大きなストレスはありません。そんなストレスから解放されたくて独立したのに、いざフリーランスになってしまったら「イヤな仕事」+「お金の心配」でストレスが倍増してしまった。私もストレスで精神的に追い詰められて、しばらくカウンセリングに通った経験があります。仕事自体がイヤだったというより、お金の心配から仕事を受けすぎてパニックになってしまったんですけどね。

貯金がそれなりにあれば、仕事が一時的に減ったときでも回復するのを待つことができます。また、スキルアップを図ったり、別の新しい取引先やジャンルを開拓する余裕も生まれます。「生活は大丈夫だろうか」と常にプレッシャーを感じずにすめば、仕事にもいい影響があるはず。無理に仕事を取りに行くこともないので、精神的に病むこともなくなるはず。だから、半年くらいは仕事がなくても生活に困らないくらいの貯金を持っておきたいのです。

フリーランスが効率よく貯蓄するためには

「分かった。明日からがんばって貯金するよ!」と思われるかもしれません。ところが、今まで貯金できなかった人が無理に節約して貯金しようとすると間違った道に進む恐れが。

フリーランスは自分の技術をお金に換える商売ですから、スキルアップの費用を削るべきではありません。また、食費とか光熱費を節約しようとすれば、すごく貧乏くさい生活になりがちです。いくら貯金を増やしたいからと言っても、ペットボトルがプカプカ浮かんだお風呂に入りたくはありません。しかもそんな節約法はストレスが多い割には効果が上がらないもの。なるべく仕事に影響を与えず、生活のレベルを下げないようにしながら、貯金にまわすお金を確保する必要があります。

では、どうすればいいのか。

まずは、家計を見直して「何が必要で、何がムダか」をはっきりさせます。明らかにムダと分かる費用を削るのはもちろんですが、それだけでは十分な額を節約できるとはかぎりません。限られたお金を有効活用するために優先順位を付ける作業も必要になってきます。

「節税に取り組む」ことも重要です。税金だけでなく、国民健康保険の保険料を減らすこともできます。「いっぱい税金を払って社会に貢献したい」という方もいらっしゃいますが、節税によって生活を安定させ、しっかり仕事に取り組むことで社会に貢献するという道もあるはずです。

もう一つは、節約によって生まれたお金を「効率的に運用する」ことです。運用とは言っても、株とかFXなどリスクが高い方法でお金を減らしては意味がありません。長期的な積み立ては公的な制度(確定拠出年金や小規模企業共済)、当面の生活費は積立定期などリスクが低い金融商品、というように目的に応じて運用方法を選択すべきです。

3つのポイントを上げましたが、どれが重要というわけではなく、すべて同時に取り組む必要があります。6月10日の勉強会では、具体的な方法も含めてフリーランスの貯蓄方法について紹介していきます。また、来月以降も月一回のペースで「フリーランスのライフプランニング」をテーマとした勉強会の開催を予定しています。

というわけで、ご参加をお待ちしてます。申し込みはこちらのページ(http://kokucheese.com/event/index/37504/)からお願いいたします。



2012年05月11日

初めての裁判傍聴記。イメージしていた裁判と実際の裁判はまったく違う

最近、時間に余裕があると裁判所に行って、裁判の傍聴をしています。きっかけは、借金コンサルタントの肩書きを持つ吉田猫次郎氏の著書「その借金なんとかしましょう」の中に次のような一節があったからです。

Q:カード会社から訴えられ(中略)、口頭弁論期日呼び出し状というのが送られてきました。弁護士をつけないで大丈夫でしょうか?
A:大丈夫です。心配なら、期日前に一度、同裁判所の指定場所に下見に行ってみてください。傍聴席で他の人たちの裁判の様子を見ることができます。だいたいカード会社の裁判というのは、流れ作業的に5分か10分刻みに行われている場合が多く、あまりのあっけなさにカルチャーショックを受けることでしょう。(後略)

やはりファイナンシャルプランナーの看板を掲げているなら、民事訴訟がどういうものかを自分の目で見ておいた方がいいだろう。そう考えて裁判所へ行ってみる気になったのです。

やはり目的は、損害賠償請求のような民事訴訟がどんなものかを確認すること。裁判所の受付には、その日に開かれる裁判を一覧にした「開廷表」という冊子が置かれています。その中から「損害賠償請求」「過払い金返還」などの裁判を探して傍聴することにしました。

初めて法廷に足を踏み入れるのは、当事者でなくても緊張しますね。開廷前でしたが傍聴席には何人かスーツ姿の人が座っています。私も目立たないように端の席に座ったのですが、裁判長が入ってくると傍聴席に座っていた人がみんな立ち上がり、柵の向こうの原告席と被告席へ移動するではありませんか。なんとみんな裁判の関係者で、気楽な傍聴人は私一人です。それからいくつか民事の裁判を見ましたが、関係者以外が傍聴していることは少ないようです。

こうして裁判が始まったわけですが、その内容にびっくりしました。裁判と言えばドラマで見るような刑事裁判をイメージします。でも、民事訴訟というのは普段やっている仕事の打ち合わせみたいなかんじです。お互いに証拠の書類を出し合って、その内容を確認するのですが…。

「書類のコピーが不鮮明で数字がよく分かりません」
「コピーしなおします」
「証拠の××が足りないようですが」
「今準備中なので次回までには用意します」
「では次回は×月×日の午前でどうでしょう」
「さしさわりが」
「×月×日は?」
「さしさわりが」
「そうなると連休後になってしまいますね。×月×日はどうですか」
「はい。大丈夫です」
「それまでに残りの証拠の提出をお願いいたします」

こんなかんじのやりとりばかりで、傍聴している側は何をやっているのかさっぱり分かりません。証拠はほとんど書面でやりとりされるようで、第三者がそれを見ることはできず、まったく内容を把握できないのです。

面白かったのは、まさに上で引用した本の内容のとおりに進むところ。1件あたり5分くらいで終わってしまいます。そのたびに傍聴席と原告/被告席の間で人がゾロゾロと移動します。緊張感などまったくありません。前で裁判が進行している間も、次の裁判の関係者が大きな荷物をかかえて傍聴席に入ってくるので、厳粛な雰囲気なんてまったくありません。

そういうわけで、裁判を傍聴した経験がない方は、ぜひいちど裁判所を訪れてみることをおすすめします。何かの拍子に裁判の当事者になるかもしれず、そのときに裁判がどういうものかを知っておくことは大きな意味があると思います。

しかし、刑事事件の裁判は雰囲気がまったく違います。初めて傍聴した刑事裁判は、振り込み詐欺の実行犯の判決でした。「主文。被告人を懲役8年に処する。未決勾留日数中180日をその系に算入する。これから判決理由を述べます。長くなるのでそちらに座ってください」というようにドラマとまったく同じです。

たまたま入った法廷がこれでした。ドラマと違って生で見ると、人ごとではありますが、判決の重さをひしひしと感じます。目の前にいるこの人が、これから何年間も服役することになるのか。裁判が終わると、被告人は手錠をされて退廷していきます。

もちろん「悪いことをするんじゃないな」と思いましたが、それよりも「裁判員として判決を作る側に回ったとき、自分が正しい判断ができるのだろうか」という思いが強かったです。裁判員制度なんてほとんど興味はなかったけど、その意味を真剣に考えるきっかけとなりました。

裁判所に行くなら、民事と刑事の両方を傍聴することをおすすめしたいです。


猫の手、貸します その借金、なんとかしましょう 猫の手、貸します その借金、なんとかしましょう
吉田 猫次郎

朝日新聞社 2004-03-19


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

法廷傍聴へ行こう 法廷傍聴へ行こう
井上 薫

法学書院 2005-10

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


2012年05月05日

ファイナンシャルプランナーに対する誤解のいろいろ。FPは金融商品や保険をどこまで理解しているのか?

「ファイナンシャルプランナーをやっています」と自己紹介すると、「聞きたいことがある」と相談を受けることがあります。でも、その内容を聞いてみれば、ファイナンシャルプランナー(FP)の役割をみんな誤解しているんじゃないかと思うこともしばしばです。

(1)FPはもうかる金融商品を知っている

まずは「FPは金融の知識が豊富で、お金の増やし方を知っている」という誤解です。まあ、基本的なことは理解していますが、「確実にもうかる金融商品」なんて少なくとも私は知りません。どんな金融商品であっても、リターンを得るためにはそれに応じたリスクを引き受けなければならないため、「これを買えば確実にもうかる」というのは詐欺の可能性が高いです。

反対に「これをやってはいけない。損をする可能性が高い」ということは分かります。たとえば、金利の高さにひかれて、豪ドルとか南アフリカランドの外貨預金に貯金の大部分をつぎこむとか。

私の場合、「老後の生活資金を貯めたい」といった目的で、比較的安全な運用方法についてアドバイスすることはできます。しかし、「投資でお金を増やして早期リタイア」といったリクエストにはお答えできません。「3年後にまとまった教育資金が必要なので、それまで可能な限り増やしたい」みたいな話もかなり難しいです。

まあ、資産運用を専門にやっているFPさんもいらっしゃるので、そういう方なら良い方法をご存じかもしれません。それでも100%確実にもうかる方法があるとは思えません。そんな方法があるなら私が真っ先に相談に行きます。

(2)家計見直しの相談ができる

よくテレビで「家計のムダをFPが指摘」みたいな番組をやっています。家計見直しはFPの重要な業務の一つですけど、これができないFPが多いのが実情です。

先日、FPの勉強会で聞いてみたところ、「自分では家計簿をつけていない」というFPが意外に多いのです。普段から家計簿を付けていないと、食費や光熱費がどれくらいかかるか、感覚をつかめません。だから、人の家計についてアドバイスができるはずもありません。

そこでどうなるかと言えば、「食費や光熱費費が多いような気がしますね。ここを削りましょう」なんて当たりさわりのないアドバイスでごまかすことになります。また、保険の代理店を兼ねているFPであれば、「保険料が節約できますよ」みたいに自分の土俵に無理矢理引きずり込みます。

私の場合、パソコン誌のライターもやっているので、通信費については詳しいです。だから、「携帯電話をこのプランに変更すれば、月の通信費をこれだけ節約できる」と具体的な提案までできます。しかし、そうした提案ができるFPが他にたくさんいるとは思えません。「通信費が高いので見直してください」程度の提案しかできないはずです。

要するに「家計見直し」とは簡単なように見えて難しく、ここをきちんとできるのはFPの中でも一部に限られると思います。

(3)節税の方法を教えてもらえる

税金方面は税理士さんの仕事です。税理士の資格を持たない人が個別の税務相談を受けることは税理士法に抵触します。もちろん税務書類の作成を代行することもできません。

FPができるとすれば税金の一般的な話だけです。「所得税はこういう仕組みになっていて、ここをこうすれば所得税が安くなる。それに連動して住民税や国保保険料も安くなる」みたいな一般論ならお話しできます。

だからといってFPに相談する意味がまったくないかと言えば、話をうかがった上で必要があれば税理士を紹介することもできます。また、生活安定という視点で言えば、税金だけではなく、保険や年金、家計見直しなどの問題もからんでくるわけで、FPであれば総合的なアドバイスができます。その中で必要であれば、税理士や社会保険労務士、行政書士などの専門家を紹介いたします。

(4)保険の見直しができる

保険の見直しは難しい作業です。生命保険を見直すとき、(1)必要な保障額を算定して、(2)適切な保険を選ぶ、という2つの段階があります。

まず(1)の保障額算定をどこまでしっかりやるのか。多くの保険屋は「35歳男性で子ども一人なら何万円ぐらい。みなさんこれくらいの保険に入られてますよ」くらいの大ざっぱなところで済ませてしまいます。FPであれば収入や支出の見通しを立て、死亡時の給付(死亡退職金や弔慰金、遺族年金など)を見積もった上で必要保障額を求めたいところ。この基本的な作業すらやらないFPも多いようです。

それより難しいのは(2)の保険選びです。最近は来店型のショップが増えていますけど(そしてスタッフにFP資格を持つ人も多い)、多くの保険会社の商品を扱っているので、その中から自分に最適な保険を提案してもらえるように思えます。でも、何十社もの保険をすべて理解するなんてよほど勉強熱心な人でも難しいはず。これは推測ですが、あらかじめ店ごとに売りたい保険がいくつか決まっていて、それに当てはめていくケースが多いのでは。

また、保険代理店は契約した金額に応じて手数料を受け取ります。来店型ショップであれば従業員の給料や店舗の維持費をかせぎだすため、絶対に件数や金額のノルマがあるはずです。そこでは「あなたには保険は不要です」「これほど大きな保障は必要ありません」といった提案をしにくいように思えます。

ならばFPの有料相談が良いかと言えばそれも微妙です。おそらく前段の必要保障額はしっかりと計算してくれるでしょう。しかし、後段の保険選びとなると、FPごとの力量の差が出てくると思います。普段から保険を扱っていないFPであれば、具体的な保険を提案することができず、最近流行のネット生保を紹介してお茶をにごすなんてことになりかねません。ネット生保は安いというイメージがあるんですけど、条件によっては外資系や損保系の生命保険の方が安いこともあります。

ベストなのは保険に強いFPを見つけて相談することです。異論はあると思いますが、「複数社の保険を扱う代理店の中で、有料相談も受け付けているFP」が外れが少なそう。まあ、相談料を受け取っておき、手数料を高い保険を押しつけるという最悪のパターンも考えられるわけですが…。

FPの役割はかかりつけのお医者さんと同じ

「それならば、FPの存在意義ってどこにあるのか」という話になります。独立系FPは「かかりつけの町医者」と同じだと私は考えています。

町医者はガンとか心臓病とかを直接治療することはできませんが、症状によって専門医を紹介することができます。また、深刻な病気でなければその場ですぐに対応することができますし、生活指導のようなこともできるでしょう。患者の側からしても、いきなり大病院の門をくぐるよりは、近くの町医者を訪ねる方が楽に違いありません。

FPについても、一人ですべての問題を解決することはできません。それでも、どこに問題があるかを突き止めて、それに応じて専門家を紹介することができます。また、簡単な問題であればそこで解決に向けたアドバイスができます。

「将来に対して不安がある」のような漠然とした相談でもかまいません。話をうかがうなかで問題点を明らかにしていけば、それだけで不安を軽減できるはずです。人間は正体が分からないものにより強い不安を抱くものであり、まずは問題点をはっきりさせるところから始めなければなりません。そのお手伝いをするのがFPの役割のひとつだと思っています。

まあ、ここまで書いてきた内容はあくまで私が考えるFP像であり、他のFPだと別のことを言うかもしれません。



2012年04月05日

5月8日にフリーランス向けの勉強会を開催します。病気やケガ、老後、事業不振への対処方法を紹介します

5月8日(火曜日)4月13日(金曜日)にフリーランス向けの勉強会を開催します。個人事業主として活動しているライターやデザイナー、イラストレーター、フォトグラファー、システムエンジニアなどが対象です。

フリーランス(個人事業主)は会社員とは異なり、収入が不安定なだけでなく、会社の保護を受けることもできません。病気やケガで働けなくなったとたんに収入が途絶えます。また、フリーランスは厚生年金や企業年金がなく、国民年金だけで老後の生活をまかなうのは難しいでしょう。

こうした事情から「病気やケガになったらどうしよう」「老後の生活は大丈夫だろうか」「収入が不安定なので結婚や出産にふみきれない」といった不安をお持ちの方も多いはずです。

そこで、今回の勉強会では、公的な制度や民間の保険を活用する方法を紹介します。「病気やケガ、事業不振などによる収入減少にどのように備えればいいか」「老後の安定した生活のために今からどんな準備をすべきか」などの点について、明日から対策を始められるように具体例を交えながらお話ししたいと思います。

勉強会の対象はすでに個人事業主として確定申告を行っている方ですが、「会社をやめてフリーになりたい」とお考えの方にも参考になると思います。

けっして保険とかを売りつけようという意図ではありませんのでご安心ください。私自身がフリーランスとしていろいろ不安を抱えながらやってきて、ファイナンシャルプランナーとして勉強をする中でさまざまな対処法が見えてきました。同様の不安をお持ちの方と情報を共有できればと思います。

参加を希望される方は私にメールをいただくか、こちらのページからご登録ください(http://kokucheese.com/event/index/33008/)。当日会場に直接来ていただいてもかまわないのですが、資料や会場の準備もありますので、できれば事前に登録をいただければ幸いです。

5月8日(火)4月13日(金) 午後7時~8時30分
豊島区立 勤労福祉会館 第2和室 第1和室
(東京都豊島区西池袋2-37-4)
恐縮ですが当日は会場費として200円をご負担ください


大きな地図で見る
フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。
きたみ りゅうじ

日本実業出版社 2005-12-08
売り上げランキング : 821

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


2012年03月16日

高脂血症など慢性疾患の薬代を節約する方法。処方箋の書き方を変えるだけで年2万円も節約できた

私は体質的に小さい頃からLDLコレステロール値が高く、心疾患の予防のために1年ほど前から高脂血症の薬を飲み始めた。処方されているのは「メバロチン10(プラバスタチン)」と「エパデール300」の2つ。1カ月分(28日分)の薬代は国保の3割負担で2,410円であり、1年分だと3万1000円とけっこう大きな額になる。

少しでも薬代を節約できないかと考えた結果、年間2万円以上もの節約に成功した。高血圧など他の慢性疾患でも同じ手法が使えるはずだ。

薬剤料以外のコストを減らす

薬局での支払には、調剤料や薬学管理料など薬剤料以外の費用が含まれている。だから、1カ月ごとではなく3カ月分くらいをまとめて処方してもらう。さらに調剤料が安い薬局を探してみる。

薬局が出してくれる明細書を見てみよう。薬を出してもらうたびに「調剤基本料」「薬剤服用歴管理指導料」「内服調剤料」などがかかることが分かる。以前の私の明細書ではこのようになっている。

調剤内容 調剤料(点) 薬学管理料(点) 薬剤料(点)
調剤基本料 40    
基準調剤加算2 30    
後発医薬品調剤体制加算1 6    
薬剤服用歴管理指導料   30  
エパデールS300 3包 分3 28日     420
内服調剤料 81    
プラバスタチンNa10 アメル 1錠 分1 28日     112
内服調剤料 81    
後発医薬品調剤加算 2    
合計 240 30 532

1点が10円だから、薬剤料以外のコスト(調剤料と薬学管理料)が2700円(240点+30点)ということになる(3割負担だと810円)。つまり、薬を出してもらうたびに薬の他に810円がかかるわけで、薬局に行く回数を減らせば出費も減らせる。年12回を年4回にすれば、それだけで年6000円以上の節約だ。

内服調剤料は31日以上だと一律89点だから、医者と相談してなるべく長い期間で処方箋を書いてもらえば良い。以前は処方日数の制限があったけれど、現在では向精神薬など一部の例外を除いて日数の制限が撤廃されている。理屈の上では1年分をまとめて処方してもらうことも可能だ。

ただし、つねに長期の処方ができるとは限らない。私の場合、高脂血症の治療とは言っても心疾患を発症しているわけではなく、毎月医師の診察を受ける必要はない。また、今まで1年くらい飲み続けてきた薬なので、今から重大な副作用が出る可能性も低い。処方の期間を延ばすのは医師と相談の上ということになる。

長期の処方は薬代だけでなく、病院に支払う診療費も節約できるし、クリニックへ行く手間も軽減される。3カ月に1回くらいのペースで通えば医者にも顔を忘れられずにすむので、コストの面でも安心の面でも一番じゃないかと思う(もちろん病状によりますよ)。

薬局によって調剤料が違う

「保険を使った調剤であればどこの薬局でも値段は同じ」というのは間違いだ。薬剤料は同じでも、調剤料など他の部分で差が生じる。

私の明細書では「基準調剤加算2 30点」という項目がある。これは一定の基準(在庫する医薬品の数など)を満たした薬局は、調剤基本料に点数を上乗せできるというもの。要するに品揃えがいい薬局は調剤料が高い可能性があるということだ(品揃えがよくても基準薬局の届出をしていない薬局も一部にはある)。

在庫がない医薬品でも取り寄せてもらうことは可能だから、基準薬局ではない薬局を探せば「基準調剤加算」の10~30点(3割負担なら30~90円)を節約できる。基準薬局かどうかは看板などに掲示してあるはずだ(分からなければ店先で「ここは基準薬局ですか?」と聞いてみればいい)。

また、大部分の薬局は調剤基本料が40点(3割なら120円)だが、「月4000回超かつ集中率70%超の保険薬局」は24点(3割なら72円)である。特定の医療機関からの処方箋を大量に扱う薬局(たとえば、大病院の近くにある薬局など)は調剤基本料が安い。

他にも「薬剤情報提供料」「長期投薬情報提供料」「服薬情報提供料」などが加算されていることもある。「薬剤情報提供料」はいわゆる「お薬手帳」に処方内容を記載したときに請求される。何年も同じ薬を飲み続けている場合は不要だろう。明細を受け取ったとき、不明な項目があったときはその内容を確認することをおすすめしたい。

ちなみに調剤報酬点数表は日本薬剤師会のウェブサイトなどで見られる。
http://www.nichiyaku.or.jp/action/wp-content/uploads/2011/02/h22_point.pdf

ジェネリック医薬品でもメーカー間で値段の差が大きい

効能が同じで値段が安い「ジェネリック医薬品(後発品)」に切り替えれば、薬代が安くなることは広く知られている。だが、ある一つの薬に対して、さまざまなメーカーがジェネリック医薬品を発売していて、メーカーごとに薬価が違っていることは知られていないようだ。

私の場合、先発品の「エパデールS300(持田)」と後発品の「プラバスタチンNa錠10mg(共和)」の2つが処方されていた。エパデールは後発品の「エパロースカプセル300mg(共和)」に切り替えることで、1カ月分の薬剤料を3920円から1400円まで引き下げられた(以下、1カ月分は28日分。薬剤料は10割、1点10円で表記する)。

もうひとつの「プラバスタチンNa錠10mg(共和)」は最初からジェネリック医薬品だった。先発品の「メバロチン錠10(第一三共)」の1カ月分が3080円であるのに対し、後発品の「プラバスタチンNa錠10mg(共和)」は1120円である。これでも十分に安いように思える。

しかし、メバロチンの後発品は20社以上から発売されていて、もっとも安い「プラバスタチンナトリウム錠10mg「NP」(ニプロ)」だと1カ月分がわずか560円で済む(10割の値段)。

どの薬についてもジェネリック医薬品の選択肢が豊富なわけではない。同じ高脂血症であっても比較的最近に登場した「リピトール」の場合、5社から後発品が発売されているが、いずれも薬価は同じである。「リバロ」や「クレストール」のように後発品自体が未発売の薬もある。自分の服用している薬にどのような後発品があり、薬価がいくらであるかは、「おくすり110番」(http://www.jah.ne.jp/~kako/)の「薬価サーチ」から調べられる。

薬剤費の計算方法はちょっと複雑だ。たとえば、「エパロースカプセル300mg(共和)」の薬価は18.3円である。これを1日3回1錠ずつ飲むのだが、1カ月分の薬剤費を18.3円×3×28=1537.2円と計算するわけではない。

(1)1調剤ごとに1日分の値段を計算する(18.3円×3=54.9円)
(2)1日分の値段を五捨五超入して点数を出す(54.9円→50円→5点)
(3)日数をかけて合計を出す(5点×28=140点→1400円)

何十社もあるジェネリック医薬品がすべて薬局に在庫されているわけではないので、「このメーカーのこの名前の薬を出して欲しい」と指名買いすることになる。取り寄せが必要になるので、薬局にとっては「面倒な客」と思われるはず。だから、わがままを言いやすいように、かかりつけの薬局を作っておくといい。

また、メーカーを決めて指名買いするときは、100錠単位になるように医者に処方箋を書いてもらう。薬の多くは100錠単位で包装されているため、28日分といった処方箋であれば余りが出てしまう。他の人には売ることができない半端な在庫を薬局側で抱えてしまうわけだ。100日分の処方箋なら取り寄せた分をそのまますべて販売できるので、薬局としてもムダな在庫を持たずに済む。薬局と良好な関係をたもつには、これくらいの配慮をしてもいいだろう。

医師に「100日分で出してください」とお願いしたときは「え? 100日?」と言われたが、上で書いたような話をしたところ、「確かにそうだ」と100日で処方箋を書いてくれた。こういう要求が通るのも、今まで何年も通い続けたおかげだと思う。

これらの対策のおかげで、100日分の明細は以下のようになった。以前は28日分で2410円だったのが、100日分の処方にもかかわらず自己負担は2960円である。1年分になおすと約3万1400円→約1万800円だから、2万円以上の節約に成功したことになる。

調剤内容 調剤料(点) 薬学管理料(点) 薬剤料(点)
調剤基本料 40    
基準調剤加算2 30    
後発医薬品調剤体制加算1 6    
薬剤服用歴管理指導料   30  
エパロースカプセル300 3Cap 分3 100日     500
内服調剤料 89    
後発医薬品調剤加算 2    
プラバスタチンNa10 NP 1錠 分1 100日     200
内服調剤料 89    
後発医薬品調剤加算 2    
合計 258 30 700

くすりの事典―病院からもらった薬がよくわかる〈2012年版〉 くすりの事典―病院からもらった薬がよくわかる〈2012年版〉
小林 輝明

成美堂出版 2011-05


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


2012年02月26日

2年契約とポイント利用で通信料金が安くなる。フレッツ光は「にねん割」で1000円以上安くなることも

NTT東日本のフレッツ光で新しい割引制度「にねん割」が3月1日からスタートする。フレッツ光ネクスト/Bフレッツの戸建てサービスを対象に、2年契約時の月額利用料金を割り引くもの。これまで5,460円だった月額利用料金が、735円安い4,725円になる(http://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20120220_01.html)。ただし、2年ごとの契約更新月を除く期間に解約した場合、9,975円の解約金が発生する。携帯電話の2年契約と同じ形だ。

さらにフレッツ光の会員向けサービス「フレッツ光メンバーズクラブ」に入会していると毎月100~500ポイントが付与される(1年目は100ポイントで、1年ごとに100ポイントずつ増えていく)。このポイントはNTT東日本の料金支払いにも充当できるため、実質的には835~1235円の引き下げになるわけだ。

他の通信サービスでも2年契約で安くなることがある

フレッツ光以外にも長期契約での割引を提供するプロバイダーは多い。たとえば、Yahoo! BBは2010年に2年契約の「バリュープラン」を開始している(http://bbpromo.yahoo.co.jp/promo/ybbvalueplan/)。それまでは8Mbpsで月3,117円だったのが、バリュープランに乗り換えると12Mbpsで1,724円になる。スピードが速くなってさらに月に1,393円も安くなる(ただし、切り替えには手数料が必要)。

また、私が加入しているASAHIネットでは、光ファイバ向けのコースに1年という最低利用期間を定めた新コースが登場した。電話一本で切り替えができ、手数料もかからずに月231円安くなる(http://moneylab.ldblog.jp/archives/51777931.html)。

このように後から割引サービスが登場することもあるので、自分のプロバイダーのウェブサイトをチェックしてみるといいだろう。携帯電話も同じように、新しい割引サービスが次々に登場するから、ウェブサイトでチェックする他、ショップでカタログを手に入れて目を通してみよう。

ポイントサービスには忘れずに登録しておく

もうひとつ、プロバイダーが実施しているポイントサービスも積極的に活用したい。「フレッツ光メンバーズクラブ」(https://flets-members.jp/)は加入するだけで2,000ポイント、さらに契約期間中もマンスリーポイントや継続ポイントが付与される。このポイントはEdyなどの電子マネーに交換するほか、NTT東日本の料金支払いに使える。BIGLOBEの「Gポイント」も同様のサービスだ(http://gpoint.biglobe.ne.jp/)。

どちらも共通しているのは、登録しないとポイントを受け取れないところ。携帯電話では自動的にポイントが付くし、請求明細に獲得ポイントが記載されている。また、機種変更時にポイントを利用するかどうか確認されるため、ポイントがムダになることはない。しかし、プロバイダーのポイントサービスは意識して登録しないと、その存在を知らないまま放置することになりかねない。特にフレッツは1年で1万ポイント近くになることもあるので、早めに登録しておきたい。



2012年02月23日

「Bフレッツ」から「フレッツ光ネクスト」に工事費無料で乗り換える方法

NTT東日本の「Bフレッツ ハイパーファミリー」から「フレッツ光ネクスト ファミリー・ハイスピードタイプ」に乗り換える場合、工事費として1万1340円がかかる(http://flets.com/misc/fletshikari/next_const_fee.html)。この工事費を無料にする方法がある。

NTT東日本は2011年6月に二段階定額制の「フレッツ光ライト」を開始した。実は「Bフレッツ→フレッツ光ライト」の切り替えについては、2012年8月末までは工事費無料キャンペーンを実施中である(http://flets.com/misc/fletshikari/light_const_fee.html)。そして、「フレッツ光ライト→フレッツ光ネクスト」への切り替えも工事費が発生しない。

つまり、「Bフレッツ」→「フレッツ光ライト」→「フレッツ光ネクスト」の順に切り替えていけば、工事費無料でフレッツ光ネクストにアップグレードできるわけだ。

フレッツ光ライトについては最低利用期間の定めがないので、1日だけでフレッツ光ネクストに切り替えてもかまわない。利用料金は日割りで計算される。ただし、「Bフレッツ→フレッツ光ライト」の切り替え工事が終わっていない段階では、「フレッツ光ライト→フレッツ光ネクスト」の申し込みができない。申し込みから工事完了までは1週間程度かかるので、「Bフレッツ→フレッツ光ライト→フレッツ光ネクスト」の移行には2週間程度かかる。

また、Bフレッツからフレッツ光ライトへの切り替えには宅内工事が必要となる。ONU(光終端装置)を取り替えなければならないためだ。工事には立ち会いが必要なので注意しよう。だが、フレッツ光ライトとフレッツ光ネクストの間では局内工事のみで切り替えができる。工事日に立ち会わなくてもかまわない。


ネットワークはなぜつながるのか 第2版 知っておきたいTCP/IP、LAN、光ファイバの基礎知識 ネットワークはなぜつながるのか 第2版 知っておきたいTCP/IP、LAN、光ファイバの基礎知識
戸根 勤 日経NETWORK

日経BP社 2007-04-12 


Amazonで詳しく見る
by G-Tools