2011年01月16日

保険の最大の問題点は手数料に見合った仕事をしていないところ。本当のプロはこんな仕事をしている

昨日はFP・家計の応援隊(http://sukesan-kakeisan.jp/)が主催するセミナーに参加しました。講師の塩川さんは保険の代理店の方で、テーマは「ガン保険」です。

セミナーで面白かったのは、保険の話よりもガンの治療法について。塩川さんはとにかくガンの治療法についてお詳しいようで、「肺ガンなら内視鏡を使ったこんな治療法があって、どの病院のどの先生がいい。保険適用で治療費はいくらぐらい」「前立腺ガンならどういう治療法が有望で、どの病院で受けられる。こちらは保険外の自由診療でいくらくらいかかる」みたいな話が次々に出てきて、「本当にあなたは保険屋さん? 医療ジャーナリストじゃないの?」と思ったくらい。

終わった後に、塩川さんや主催者の人と少し話をしたのですが、他にも保険の代理店の方がいらっしゃって、とにかく病気については詳しいのです。やはりお客さんから相談を受けることが多いので、普段から医療事情については勉強を欠かさないとか。「これが保険のプロなんだ」とつくづく感心しました。

「こういう病気だと、これくらいの治療期間でこれくらいの費用がかかる。さらに仕事や日常生活にはこんな影響が出るので、治療費以外にもこれくらいの出費を見込んでおかなければならない」といった話で、具体的な数字が次々に出てきます。こうした知識をもとにして自分に最適な保険を設計してもらえるのであれば安心ですね。

保険屋さんには手数料の分だけ仕事をしてほしい

最近は保険料が安いネット保険が登場し、少しずつ人気が高まりつつあります。また、保険料だけに注目するなら共済の方が安いかもしれません。でも、自分に合った保険を自分で探せる人でないとネット保険や共済を使いこなすのは難しそうです。保険料は確かに節約できるかもしれませんが、「自分が入っている保険や共済だけで本当に大丈夫?」と不安を抱えながらすごすのは果たして正しい選択でしょうか。

実は私もネット保険や共済の方がいいんじゃないかと思っていました。以前にもブログで書きましたが、私がファイナンシャルプランナーになったきっかけは保険会社への不信感です(http://moneylab.ldblog.jp/archives/51565668.html)。正直なところ、大手保険会社は手数料ばかりが高く、ムダな保険を押しつけているんじゃないかと思っていました。

しかし、ファイナンシャルプランナーになって保険会社や代理店の方と話をする機会が増えるにしたがって考え方が変わりつつあります。問題なのは、多額の手数料を受け取っておきながら、それに見合った仕事をしていない保険屋が多すぎるところではないか。昨日のセミナー講師の塩川さんみたいに、「こんなリスクがあるからこんな保険がぴったり」と的確な提案ができたり、もし病気や事故にあったときは「どの病院でこういう治療を受けられる」みたいな情報を提供できるのであれば、少々高い保険料を払うのも納得できますよね。ネット保険は安いけれど、そこまでのサービスを求めることはできないでしょう。

おそらく保険屋さんの多くは、十分な知識を持っていないし、営業の手法にも問題があると言えそうです。また、ほとんどの保険会社は付加保険料(手数料など)の割合を公表せず、消費者に対する情報開示が十分とは言えません。こうした問題にはそれぞれ解決していく必要があるでしょう。しかし、保険料の高さだけを材料にして大手の保険会社を頭から拒否するのも問題だと思います。

保険のプロの仕事を見たいなら…

さて、家計の応援隊(http://sukesan-kakeisan.jp/)の次回のセミナーは、「損害保険」がテーマです。講師をつとめる岡部さんとは、昨年に開催されたFPフォーラム板橋2010でご一緒させていただきました。地域密着型で仕事をされている代理店であり、打ち合わせで事務所を訪れたときはお客さんが次々に遊びにくるといったアットホームな雰囲気です。きっとお客さんとの強い信頼関係の中で仕事をされているのでしょう。もちろん保険についての知識も豊富な方です。「保険のプロの話を聞いてみたい」と思われたらぜひご参加ください。

突然の「事故や火災」に備える損害保険
講師:岡部朱美(株式会社アドバンス
日時:2月13日(日曜日) 13時30分~14時30分
場所:足立区生涯学習センター
主催:FP・家計の応援隊



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