2011年01月21日

ネット系の保険が安いという思い込みは捨てよう。大手にも実はいい保険がいっぱいある

同じ保障を得る場合、大手の保険会社よりも通販やネット系の方が保険料が安い。私もファイナンシャルプランナーになるまではそう単純に思い込んでいましたが、実際にいろんな会社の保険を見ていくと、通販やネット系だからと常に保険料が安いわけではありません。たとえば、こういう事例があります。

人気のフラット35は別途団信に加入が必要

先日、フラット35を利用して住宅を購入することを検討中のお客さまがいらっしゃいまして、返済のシミュレーションを行いました。民間の住宅ローンは原則として支払利息の中に「団体信用生命保険(団信)」の保険料が含まれているのですが、フラット35は団信がオプションになっています。団信に入っておけば、ローン契約者が病気や事故で亡くなったときに団信の保険金でローンが清算されます。要するに遺族は残りのローンを支払うことなく、購入した住宅に住み続けることができるわけです。

フラット35は団信がオプションなので、団信に入ってもいいし、民間の保険に入ってもかまいません。ここで問題になるのがどっちを選んだ方がいいのか? 実は団信の保険料はかなり高いのです。保険料の試算はこちらのサイトでできます(http://www.jhf.go.jp/simulation_danshin/)。

かりに「借入金額:2500万円、返済期間:30年、借入金利:3.0%」という条件で借り入れたとします。毎月のローン返済額は10万5400円。これに加えて団信保険料として初年度は年89,500円を支払わなければなりません。2年目以降、ローン残高が減ると保険料も減っていきますが、30年では156万6000円もの保険料を支払うことになります。

団信の代わりに収入保障保険を使う

一方、民間の保険ではどうなのか。候補となるのが「収入保障保険」です。ローン契約者が亡くなった後、遺族が年金のように毎月一定額を受け取れるという保険です。

たとえば、損保ジャパンひまわり生命に「家族のお守り」という保険があります(http://www.himawari-life.com/examine/procedure/incoming/omamori_family_m/)。「契約者:35歳 男性、保険期間:65歳まで、保険金額:月20万円」の条件で試算すると、毎月の保険料は9960円です。この金額を払っておけば、契約者がなくなった場合、遺族は月20万円を受け取ることができます(契約者が65歳を迎えたはずの年まで)。この20万円のうち、ローン返済に月10万5400円をあてれば、残りの9万4600円を遺族の生活費として使えます。

さらに保険料は5年ごとに5%ずつ下がっていきますし(最後の5年は加入時の50%)、健康体割引(タバコを吸わず、BMIが18から27の範囲内)が適用されればスタート時の保険料は月6940円です。かりに健康体の契約者が無事に65歳をむかえた場合、支払う保険料の総額は30年で約175万円です。団信保険料の総額が156万6000円ですから、わずかなプラスで遺族の生活費まで保障されるわけです。

さて、ネット系で同じような保険があるかどうか。ライフネット生命保険(http://www.lifenet-seimei.co.jp/)は収入保障保険を扱っていないので、定期保険を使うことになります。同じく35歳男性が契約するとして、「保険金額:3500万、保険期間:10年」として計算すると月額保険料は5549円。確かに保険料は安いですが、保険金額3500万円からローン残高を引いた額が1000万円をちょっと超えるくらい。小さな子どもがいる家庭ではちょっと足りないかもしれません。

ネクスティア生命保険には収入保障保険がありました。「カチッと収入保障」です(http://www.nextialife.co.jp/insurance/life/syunyu/)。しかし、同じく契約者が35歳男性の場合、保険期間を65歳までとると毎月の保障額は14万円が上限になります。ローン返済額が月10万5400円なので、遺族の生活費に充てられるのは3万4600円だけ。これでは生活の保障という点では不十分です。

ちなみに毎月の保険料は6042円でした。ひまわり生命で月保障額を15万円に設定すると、健康体割引が適用されたときは5355円(通常は7620円)。また、ひまわり生命は保険料が少しずつ下がっていく点でも有利です。

まだ私も保険の勉強を始めたばかりで、実はもっといいプランがあるかもしれません。しかし、ご依頼をいただければ全力でサポートいたします。保険や住宅ローンなどで分からないことがあればぜひご相談ください(たまには宣伝もしてみよう)。

(※)保険料の数字は、いずれも2011年1月21日に各社のサイトで試算したものです。その後、保険料が改定されていることもありますし、条件によっては保険料が違ってくることがあります。



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