2011年01月25日

自転車事故で数千万円の損害賠償。そんな事態に備えて個人賠償責任保険に入っておこう

保険に特約を付けるとき、よく起こりがちなことに備えたいと思いますよね。たとえば、医療保険だと入院5日目から給付金が出るものが多いけど、入院初日からもらえる保険の方が安心に思えます。でも、1〜2日の入院ですむような軽い症状であれば、経済的なダメージなんてほとんどないわけです。高い保険料をわざわざ払うくらいなら、差額を貯金しておいた方がいいんじゃないでしょうか。

一方、保険が大きな力を発揮するのは、起こる可能性はとても小さいけれど、もし起きたときはきわめて大きなダメージを与えるようなケースです。代表的なものが火災保険や自動車保険ですね。火事になって家を建て直すには一千万円以上はかかるだろうし、交通事故でケガをさせてしまうと何千万円もの補償が必要になるかもしれません。確率は小さいかもしれないけれど、もし当たってしまうと一生かかっても返せないほどの負債を背負うことになります。

自転車事故で数千万円の損害賠償! そんなときどうすればいい?

火災保険や自動車保険あたりは誰でも入っているでしょうが、意外に見落としがちなのが「個人賠償責任保険」です。何らかの理由で人に損害を与えてしまい、損害賠償を求められたときに備える保険です。たとえば、自転車に乗っていて人にぶつかってケガをさせてしまったとか、犬を散歩させていたらいきなり通行人にかみついてケガをさせたとか、スキー場で他の人と接触してケガを負わせてしまったとか。特に最近は自転車の事故が増えていて、何千万円もの損害賠償を支払えという判決が出たことも。こちらの記事などが参考になります。

ただ、自転車の事故を例にあげれば、どんな場合でも補償されるわけではありません。仕事中の事故であれば補償の範囲外になるし、故意に起こした事故や違法行為が元になった事故もおそらく補償されないでしょう。Wikipediaの解説もご覧ください。

「じゃあ、すぐに個人賠償責任保険に入ろう」と思われたかもしれません。しかし、すでにこの保険に入っている方も多いのです。自動車保険の多くには、個人賠償責任保険が特約として付いています。保険証券を確認してみてください。もし付いていないときは、代理店や保険会社に連絡して付けてもらいましょう。

自動車を持っていない人は火災保険に特約として個人賠償責任保険を付けられます。賃貸でも持ち家でも火災保険には入っているはずですよね。自動車保険と違って最初から付いていることは少ないみたいなので、保険会社や代理店に問い合わせて特約を追加するといいでしょう。また、クレジットカードの中には傷害保険が付いてくるものがあります。同じように個人賠償責任保険が付いていたり、割安な保険料で追加できるものがあります。カード会社に確認してみてはいかがでしょうか。ちなみに保険料(特約料)は意外に安くて、保険金額が1億円でも月の保険料は100〜300円くらいです。

個人賠償責任保険だけ単独で加入できるという商品はたぶんないと思います(私が知らないだけかもしれませんが)。自動車保険や火災保険に入っていないし、クレジットカードにも保険が付いていないというときは、掛金が安い共済に入ってみてはどうでしょうか。「COOP共済 医療コース」は月掛金が1000円で、そこに月120円をプラスすれば個人賠償責任保険を追加できます(http://coopkyosai.coop/lineup/iryou/guarantee.shtml)。

保障と補償の違いを知っていますか?

なお、個人賠償責任保険は、同居の家族が起こした事故に対しても補償がきくので、誰か一人が入っておけば大丈夫です。反対に「いっぱい入っておいた方が安心」という考え方は間違いです。個人賠償責任保険をはじめとする損害保険は、実際の損害額に応じて保険金が支払われます。3つの保険に入っておいたからと言って、3倍の保険金をもらえるわけではありません。重複して損害保険に入っていても保険料がムダになるだけです

意識して使い分けているのは専門家だけですが、生命保険は「保障」で、損害保険は「補償」です。「保障」は生活を守るためのものであり、「補償」は損害をおぎなうためのものです。

だって損害保険の場合、実際の損害額を上限にしておかないと、自分の家にたくさんの火災保険をかけてから火を付けるようなやつが続出します。自動車保険(車両保険)でも、いろんな会社の保険に入っておいてから事故を起こすと大もうけできることになってしまいます。一方、生命保険だと複数の保険に重複して入っていてもそれぞれから保険金がもらえますが、命と引き替えですからね。誰でもできるようなことではありません。



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