2011年01月27日

独立系ファイナンシャルプランナーだから中立というわけではない。

ファイナンシャルプランナー(FP)は中立なのか? 「保険会社や銀行に属している企業内のFPと違って、独立系のFPであれば中立的な立場からアドバイスができる」というのはウソです。実は、独立系FPが中立であるというイメージを利用して、金融商品を販売するような手法もあります。

たとえば、独立系FPが無料の保健相談を行うというサービスがありますが、最終的には保険販売の手数料収入によって収益をあげています。そうなると、手数料をかせごうとして不要な保険まで売りつけるような人がでてきます。具体的なサービス名はあげないけれど、「無料保健相談」みたいなキーワードで調べると見つかります。

それなら「相談料をとってアドバイスするFPなら中立なのか」といえば、実はそのFPが保険の代理店を兼ねていて、相談料と販売手数料の二重取りをするという可能性も考えられます。もしそのFPが中立を看板にしているならとても悪質ですよね(もちろん最初から保険代理店であることを明らかにした上で商売するならいいですけど)。

良心的なFPであれば、販売手数料をかくれて受け取るようなことはせず、完全に相談料や講演、執筆だけで収益を上げています。これなら確かに、特定の金融商品を売りつけようという力が働かず、お客さんの利益を損なう危険性も小さいでしょう。

でも、販売手数料を受け取らないビジネスモデルであっても、「中立」という言葉が果たして適切なのか、最近悩んでいます。私も「中立」という看板をかかげていますが、偏見とか固定観念、先入観、思い込みがあると思うんですよね。

私の場合、ファイナンシャルプランナーになったきっかけが「保険屋にだまされた」という怒りですから、保険に対してどうしても厳しい立場をとってしまいます。保険という商品が悪いわけではないことは頭では理解してるんですけど、なるべく保険を使わない方向で設計しようと考えます(もちろん、そこには合理的な理由があります)。いろんなファイナンシャルプランナーの方と話をしてみると、やはり皆さん何らかの傾向があるようです。まあ、誰が間違っているというのではなく、それぞれの個性だと言えるのかもしれません。

果たして私がつねにお客さんの利益を最大化するようにアドバイスができているのか。もしかしたら、私の考え方を押しつけているだけではないのか。かといって、「お客さんの希望に合わせて」なんて言っていると合理的でないプランができてしまいそう。お客さんが納得できず実行もできないプランを提案しても無意味なのですが、だからといってそこで迎合することはできない。

駆け出しのファイナンシャルプランナーとしては、日夜こんなことで悩んでいます。



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