2011年02月02日

もうすぐスギ花粉のシーズン。花粉症を根本から治療する減感作療法は経済的なメリットも大きい

そろそろスギ花粉が飛び始めているようで、昨年の猛暑のおかげでこの春の飛散量は特に多くなりそうだとか。私もアレルギー体質で花粉症には悩まされてきたのですが、去年の5月から「減感作療法」にとりくんでいて、今のところはまだ花粉症の症状が出てはいません。

減感作療法というのはアレルギーの原因物質を少しずつ注射して体を慣らしていくというもの。たとえば、スギ花粉のエキスを薄めたものを注射して、少しずつ濃度を高めていきます。最初にいろんな濃度のエキスを注射して(種痘みたいなかんじ)、反応しない濃度を見つけます。最初はその濃度からスタートして、注射する量や濃度を少しずつ増やします。

週2回ずつ病院に通って注射を打ってもらうと、4~5カ月で最高の濃度に達します。わずかずつ濃度を上げていくので、最後には最高濃度でもあまり反応はしません。ちょっと注射したところがかゆくなるくらい。最高濃度に達したらこんどは注射の間隔を少しずつ広げていきます。週2回だったのが、月2回、月1回というように。

減感作療法は手間もかかるし、何十回と注射をしないとダメだし、けっこう面倒な治療ですが、私はスギ花粉だけでなくハウスダストのアレルギーも持っていて、アレルギーをおさえる薬を飲まないと一年中鼻水を流しているような状態です。減感作療法に成功すればアレルギー反応自体が起きなくなるので薬を飲む必要がなくなります。

生活の質自体が向上するのはもちろん、実は経済的な面でもメリットがあるのです。スギとハウスダストの2本の注射が1回1000円くらい。最高濃度に達するまで40~50回は注射することになりますし、その後は間隔をあけて打つことになります。また、最初の検査費を含めるとトータルでは7~8万円の治療費がかかります。

これはちょっと高いように見えますが、治療費がかかるのは最初だけです。通常ならアレルギーをおさえる薬の他、マスクとか目薬とかいろいろ必要になりますよね。そうしたコストを年1万円と考えれば、10年もたたないうちに減感作療法は元が取れてしまいます。他にも毎年春先に薬をもらいに行ったり(しかもその時期は混んでいる)、薬で頭がぼーっとしたり、そうした機会費用も考えると減感作療法のメリットはもっと大きなものになるはず。

ただ、減感作療法をやっている医療機関が少ないのと、最初の何カ月かは週1~2回のペースで通い続けないとダメなところがネックになります。「注射が嫌い」という方もいらっしゃるでしょうが、それは意外に平気でした。私も最初は注射の針がこわくて見られなかったのに、今ではぷすっと刺さるところを平気で見られるようになりました。

花粉症のシーズンに治療を始めることはできませんが、落ち着いたところで試してみてはどうでしょうか。私が始めたのも5月の連休明けで飛散が終わったころでした。



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