2011年02月13日

銀行も証券会社ももうからない積み立て投資は扱いたくない?

「半値になっても儲かる「つみたて投資」」の著者である星野泰平さんの勉強会に行ってきました。その中で「金融機関にとって、投資信託の積み立てはコストばかりかかる。もうけが少ないからやりたがらない」という話がありました。

その話を聞いて思い出したのが、今日の日本経済新聞の広告です。某銀行の大きな広告が出ていて、投資信託を購入した人にはギフトカードをプレゼントするというキャンペーンをやっているとのこと。でも、どの投資信託でもいいわけではなく、「申込手数料1%未満のファンドを除く」という条件が付いていました。しかも、積立サービスでの取引はキャンペーンの対象外。要するに分かりやすい言葉に言い換えれば「積み立てはやらないで、手数料が高い投資信託をまとめてガバッと買ってくれ」ということですね。

勉強会の後で金融機関におつとめの方から話をうかがったのですが、金融商品の販売のけっこう大きなノルマがあるとか。月に数百万円という単位らしく、たとえば申込手数料が3%の投資信託であれば月に1億円以上を売らないとノルマを達成できません。これは大きな数字です。

最近はネット証券を利用する人が増えてきて、申込手数料が不要な投資信託(いわゆるノーロード)もあります。実際に私が老後に向けての資産運用で購入しているのもノーロードの投資信託が中心です。利用者の立場から低コストで積み立てができるのでうれしい限りですが、販売する側は大変ですね。

しかし、ノーロードの投資信託をたくさん取りそろえたり、積み立て投資の良さを積極的にアピールする金融機関もあります。短期的な収益をねらうのではなく、利用者のニーズに合ったサービスを提供することで取扱残高を増やすことが業界全体にとってもプラスになるかもしれません。日本の個人金融資産は1400~1500兆円あるといわれますが、その中で投資信託は約60兆円にとどまります(詳しい数字はこちらのページから探してください)。まだまだ伸びる余地はあるはずです。

勉強会の中身についてはまた明日に…。


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星野 泰平

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