2011年03月23日

震災後の円高で大損したFX投機家が続出。やっぱりFXは資産運用の手段になりえない

常識的に考えると、これだけ日本で大きな災害が起きれば、外国からの資金が流出したり、景気が落ち込んで円安に進むような気がします。実際にFX業者に「日本経済が冷え込んでいくのに、なぜ円高に振れているんだ」という問い合わせが殺到しているらしいです(http://www.j-cast.com/2011/03/20090915.html)。どうして円高になるのかを分析する記事もあります(http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20110319/219056/)。日本の投資家がリスクを回避するために海外投資を控えるのではないかという分析です。

でも、こうした分析って後付けなんですよね。過去の為替相場の動きを説明しようと理屈をこねているのであって、それが将来の動きを予測するのに役立つとは限りません。為替相場に影響を与える要因はたくさんあって、上がるか下がるかを当てるだけでも難しい。というか誰もどちらに動くか分かりません。

今回の急激な円高は「ヘッジファンドが日本の個人FX投機家を狙い撃ちしたもの」と言われていますが、おそらくそうなんでしょう。急激な円高でロスカットで大損した人も多いはず。動きを予測するのは無理でも、大きな資金があれば特定の方向に誘導することは可能です。

もともとFXはギャンブルみたいなもので、通貨が上がるか下がるかを当てるという点ではサイコロを使った丁半バクチと違いはありません。ギャンブルだと理解して楽しむ分にはいいと思いますが、資産運用の手段としてFXを利用するのは間違っています。「競馬やパチンコ、ルーレットでもうけよう」というのと同じ。違いがあるとすれば、FXの方が胴元(要するにFX業者)に支払う手数料は少ないところでしょうか。

先ほどのJ-CASTの記事では「個人投資家」という言葉を使っていますけど、これが誤解を生んでいると思います。FXは投資じゃなくて投機です。株や債券は経済の成長とともにみんなが利益を得られるけれど、FXはゼロサムゲームで誰かが利益をあげればその分だけ誰かが損しています。今回の事件は、このFXの怖さを再認識させてくれました。



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