2011年03月30日

地震保険に対する誤解のいろいろ。何がどこまで補償されるのか再確認しよう

今回の震災で地震保険への関心が高まっていますが、いくつか誤解があるようです。地震保険の特徴をQ&A形式で見ていきましょう。

地震で被害にあっても全壊しないと保険金が出ない?

家が跡形もないくらいに壊れないと保険金が支払われないと誤解されている方もいらっしゃいますが、柱にヒビが入ったとか、基礎が少し破損したとか、地盤沈下で建物がちょっと傾いたとか、屋根瓦が落ちたとか、そういう場合でも保険金は出ます。
また、地震保険は建物だけでなく家財についてかけることもできます。その場合は建物が無傷であっても、家財が壊れたときは保険金が出ます。ただし、損害額が家財全体の価値の10%以上なければ支払いの対象にはなりません(http://faq.sompo-japan.dga.jp/homejapan/faq_detail.html?menu=9600&category=109663&id=1001854)。

100万円の皿が割れたけど補償してくれるの?

地震保険の目的は、地震の被災者が安定した生活を取り戻せるようにすること。支払いの対象となる家財とは生活に必要なものに限られます。貴金属や骨董品は補償されません。
また、通常の火災保険であっても、価値が30万円を超えるものは「明記物件」と呼ばれ、あらかじめ保険会社に届け出をしておかなければ支払いの対象となりません(保険料が上乗せされることもあります)。

新しい建物だから地震でも壊れない!

新しい基準で建てられた建物であれば関東大震災クラスの地震にも耐えられるはず。しかし、住宅密集地で怖いのは揺れだけではなく、その後に発生する火災です。地震後に発生した火災によって建物が焼失した場合、通常の火災保険では支払いの対象になりません。地震保険に入っていないと保険金が出ないのです。
また、いくら建物が頑丈であっても、液状化によって建物が傾いてしまうことも。揺れによって建物が壊れなくても、他の要因で被害を受ける可能性があるため、そこを地震保険でカバーします。

どの保険会社で地震保険に入るのがおトク?

自賠責(自動車損害賠償責任保険)と同じように、地震保険もどの保険会社で契約しても保険料は同じです。というよりも、地震保険だけ単体で契約するのではなく、火災保険のオプションとして地震保険を追加します。ですから、今加入している火災保険の会社に問い合わせましょう。もし火災保険に未加入であれば、火災保険と地震保険のセットで加入することになります。
ちなみに地震保険の保険料は、「火災保険の保険金額」「建物の所在地」「建物の構造」で自動的に決まります。東京や神奈川、静岡、愛知など地震の被害が予想される地域は保険料が高いです。

地震が怖いのでいっぱい保険に入っておきたい!

地震保険は火災保険のオプションです。そして、地震保険の保険金額は、メインとなる火災保険の最大50%と決まっています。また、建物は5000万円、家財は1000万円という上限もあります。地震が怖いからといってたくさんの保険に入れるわけではありません(それ以前に地震保険は保険料が高いので、仮に入れたとしても保険料の負担はとても重くなるはず)。
生命保険とは異なり、火災保険をはじめとする損害保険とは受けた損害をおぎなうものです。支払われる保険金は損害額が上限になります。生命保険なら複数の会社に入ることもできるし、保険料さえ支払うなら何億円もの保険金額を設定できます。ここが生命保険と損害保険の大きく異なるところです。

借家住まいだから地震保険は関係ない?

たとえ建物が壊れても別のところに引っ越せばいいだけですから、地震保険は関係ないように思えます。しかし、家財については地震保険に加入することができます。賃貸住宅向けに家財を補償する火災保険に加入し、そのオプションとして地震保険にも加入することになります。



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