2011年03月31日

UPSがあれば計画停電を乗り切れた! 1万円台のUPSでも3時間は通信手段を確保できる

UPS(無停電電源装置)があれば計画停電を乗り切れるのではないか。このブログでもそう紹介してきましたが、今日、UPSのバックアップ電源でどこまで通信機器を維持できるか実験してみました。

私が使っているUPSは次の2台です。どちらも古いモデルですが、専用バッテリは新品に交換したところです。

  • BX500XFV(オムロン)
  • CS500(APC)

今回の実験ではUPSに「ONU(光回線終端装置)」「ルーター(RT-200NE)」「コードレス電話親機」の3つを接続し、停電時でもデータ通信と固定電話を維持することを目標としました。ワットチェッカーで3つの機器の合計消費電力を計測したところ13W(17VA)でした。

BX500XFVは仕様上の制限で90分でストップ

まずはBX500XFV(オムロン)です。なんと90分で電源が落ちてしまいました。容量から考えると3時間近くはもつはずなのに…。

何か使い方に誤りがあるのかと思ってマニュアルを読んだところ、バックアップ時間には90分という制限があるということです。たとえ機器を接続していなくても、停電が発生してから90分しか給電できません。そして、制限時間を過ぎて落ちてしまうと、たとえバッテリに余裕があっても復帰できません。電源スイッチを押したり引いたりしましたがダメでした。

オムロンに問い合わせたところ、私が持っているBX500XFVの他、現行機種でも型番が「BZ」から始まるものは同様の制限があるとのことでした。たとえば、BX35FやBX50Fであれば90分の制限がないので、バッテリが空になるまで給電できます。これからUPSを購入されるからはご注意ください。

ちなみにBX35FとBX50Fの違いは最大出力容量だけであり、内蔵されているバッテリはまったく同じものです。通信機器を維持するだけなら出力が小さなBX35Fでもかまいません。

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APCのCS500は3時間の停電を乗り切れた

次にCS500(APC)です。こちらは3時間の停電を乗り切れました。特に使い方を制限することはなく、普段通りに電話をかけたり、データ通信をしていました。

とりあえず3時間20分で実験は打ち切りました。接続機器の合計が13Wであれば、ある程度はバッテリが劣化しても3時間は給電できることが分かりました。これ以上の長い停電に備えるのであればディープサイクルバッテリを使うことにしましょう(http://moneylab.ldblog.jp/archives/51695835.html)。

CS500は製造中止になっているので、これから買うのであれば「RS550」ですね。出力が小さな「RS400」でもいいと思います。どちらも1万円台後半で買えるはずですが、今は品薄で入手困難な状態です。APCは海外からの輸入を増やすようなので、ちょっと待てば手に入るようになりそうです。

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ちなみに実験に使った2機種(CS500とBX500XFV)のバッテリの容量は同じなので、オムロンのBX50FやBX35FでもCS500と同じくらいのバックアップ時間を期待できると思います(あくまで推測)。

今回の実験では無線LANアクセスポイントを外しましたが、これもつなぐと消費電力は2~3Wのプラスです。これでも3時間ちかくは行けるんじゃないかと見ています。

計画停電に使うと寿命が縮むのは本当か?

オムロンに問い合わせたとき、バッテリの寿命についても聞いてみました。そこで教えてもらったのが次のデータです。

http://www.omron.co.jp/ese/ups/product/ups/fa/UPSNews_vol04.pdf

image

100%の充放電を繰り返した場合、バッテリ寿命は200回程度。寿命というのはバッテリの劣化によって容量が半分に落ち込むまでの回数や時間です。実際の利用シーンではトリクル寿命とサイクル寿命の両方がからんでくるので、「何回」「何年」と明確な数字を出すのは難しいでしょうが、数回の計画停電に対応するのであればバッテリを大きく劣化させることもなさそうです。

たとえ停電が起きなくてもトリクル寿命だけでも4年後くらいには容量が半分近くに落ち込むため、どちらにせよバッテリ交換が必要になります。計画停電に備えたバックアップ電源としてUPSを利用するのは本来の使い方ではありませんが、給電時間の長さやバッテリの期待寿命から考えても十分実用に耐えうると思います。



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