オーダーメイドの本棚で収納力アップ。天井いっぱいにつくれば地震でも倒れないエクセルで角度から傾きの大きさを求める方法

2011年05月08日

1度の傾きがどれくらいなのか。電卓を使って計算してみる

以前に地震で家が傾いたとき、どれくらいの傾きで地震保険がおりるのか。どうも判定基準はかなり複雑なようです。少なくとも基礎や柱、屋根などに損傷がなく、傾き(1度未満)だけの場合は保険金が支払われない可能性が高そうです。

「1度の傾き」というと大したことがないように聞こえますが、実際に計算してみるとかなり急な傾斜です。試しにパソコンの電卓で計算してみましょう。六畳間の長辺が2間(360センチ)だとして、傾きが1度だとします。すると部屋の両端の高低差がどれくらいになるのか。

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ここで役に立つのが高校のときに習ったはずの三角関数です。高さを求めるには、底辺の長さに傾きのタンジェント(tanθ)をかけます。つまり、「360×tan1°」です。

ウィンドウズに付属する「電卓」では、メニューから「関数電卓」に切り替えます。まずは左上で「Deg」が選ばれていることを確認しましょう(これは角度の単位の設定です)。「tan1°」を求めるには、「1」を押してから「tan」を押します。結果が「0.017455…」と求められました。

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次に「*」「360」「=」の順にボタンを押します。これで「tan1°×360」が求められます。結果は「6.28382…」。要するに1度の傾きだと六畳間の長辺では6センチ以上の差ができてしまうわけです。板の間であればビー玉を置くと勢いよく転がっていきそう。

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政府の被害認定基準ではだいたい3度で「全壊」と認められます。その場合も同じように電卓で計算できます。六畳間の長辺で約18.9センチもの高さの差ができます。これではどう考えても住むことはできないでしょう。

ちなみにピサの斜塔の傾斜は5.5度らしいです。おかしいな。以前に4度くらいだと聞いた覚えがあるんですが、傾きがひどくなっているんでしょうか。



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