2011年07月28日

風呂の残り湯で洗濯すると本当に水道代の節約になるのか?

水道光熱費を節約するために「お風呂の残り湯を使う」という定番のワザがあります。最近の洗濯機には専用のホースが付いているので、お湯取りコースを選ぶだけでお風呂の残り湯を使ってくれます。

でも、「残り湯を使って節約できる水道代より、お湯をくみ出すモーターの電気代の方が高いんじゃないか?」という疑念が頭をかすめ、本当に残り湯を使う方がおトクなのか試算してみました。

まずは水道代から。水道の料金は地域や契約、使用量によって異なります。「東京23区、一般用(呼び径20ミリ)、月使用量20立方メートル」の場合、1カ月の水道代(下水道料金を含む)は4662円。つまり、1立方メートルあたり233円ということになります。

うちの洗濯機(6キロ)だといっぱいに水を入れると50リットルなので、洗いとすすぎでそれぞれ残り湯を使って100リットルを節約できるとします。1立方メートルが1000リットルなので、1回の洗濯では23.3円の水道代が軽減できました。

では、23.3円でどれくらい電気を使えるのか? どの電力会社でも1KW時の電気代が20円前後です。つまり、23.3円あれば、1KW(1000ワット)の電気製品を1時間程度は動かすことができます。

ワットチェッカーみたいな機械があれば、実際に洗濯機の消費電力を計測してみればいいのですが、洗濯機は1KWも電気を食いません。洗濯槽を回しているときでもせいぜい400ワットくらいです。しかも洗濯を開始してから脱水が終わるまで1時間もかからないはず。どんなに電気代を大きく見積もっても23.3円もの電気代がかかるはずがありません。

ということで、「お風呂の残り湯を使う」は節約術として有効であることが分かります。水道代は意外に高いんですね。ちなみに残り湯を使うと洗剤がよく溶けるし、汚れも落ちやすいという利点もあります。

水道代が高いのであれば、「水洗トイレでなるべく水を流さない。用は外で済ませておく」という戦略が成り立ちそうに思えます。TOTOのウェブサイトによると、最近の節水トイレでは1回に8リットルの水を使うようですが、タイプによっては最大20リットルも使います(http://www.toto.co.jp/aftersupport/pop/shurui.htm)。20リットルの水道代がいくらになるかといえば233.3円÷1000×20=4.662円。尿意や便意をガマンして節約できるのが5円弱というのは微妙な線です。


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中村 祐一

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