2011年08月23日

【大人の社会科見学 第3弾】造幣局 造幣博物館

造幣局とは10円玉とか100円玉とか硬貨を製造するところで、大阪に本局があります。関西に住んでいる人なら、桜の通り抜けでご存じの方も多いはず。造幣局の中には「造幣博物館」があって、日本で最初に作られた和同開珎から江戸時代の小判、明治以降のコインまでさまざまな硬貨が展示されています。そのコレクションの充実ぶりは国内トップクラスです。

造幣博物館は予約なし、無料で誰でも見学できます。造幣局の正門に受け付けがあるので、そこに名前と入場日時を記入するだけ。入り口は正門であり、桜の通り抜けのときの入り口とは違うところに注意。JR東西線の大阪天満宮や地下鉄堺筋線の南森町から徒歩15分くらい。気候さえ良ければ梅田からも歩いて行けますよ(30分はかかるけど)。

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造幣博物館の展示室は大きく2つに分かれています。2階展示室は主に造幣局の歴史を紹介するコーナーです。造幣局ができたのは明治3年のこと。当時としては近代国家を目指した大プロジェクトのひとつであり、そのスタートまでには大きな苦労があったようです。あらかじめ当時の状況を予習していくと楽しめると思います。「お金から見た幕末維新」という本がおすすめ。

お金から見た幕末維新――財政破綻と円の誕生(祥伝社新書219) お金から見た幕末維新――財政破綻と円の誕生(祥伝社新書219)
渡辺房男

祥伝社 2010-10-30

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「お金から見た幕末維新」を読んだ上で展示を見ると、とても貴重な資料がいっぱいあります。加納夏雄氏が作った試作貨幣や実際に使用された極印(金型)、貨幣中の金の含有量を測定する試金煙管、当時使用された機械類などここでしか見られないものばかり。さらに、新貨条例は原本だけでなく版木も展示されています。

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造幣局の歴史に興味がない人は2階展示室を素通りして、3階展示室に行くといいと思います。3階では古今東西の貨幣コレクションが見られます。展示室の真ん中にはいくつものガラス柱があって、そこに貨幣がはめこまれています。このガラス柱をたどっていけば、和同開珎から現代の500円硬貨まで貨幣の歴史を概観できるというスグレモノです。

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通常のガラスケースの展示では貨幣の片面しか見られませんが、ガラス柱を使った立体展示では両面が見られます。しかも目線の高さに貨幣があって、近くから細かいところまで観察できます。たとえば、大判や小判は裏面に極印があったり、重さを調整する埋め金があったりしますが、他の博物館だとなかなか裏側を見られません。当時の貴重な大判・小判を何枚も準備できませんしね。

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貨幣にあまり興味がない人でも、3階の展示室は楽しく見られるはず。時代劇でしか見たことがない大判・小判の実物(すべて本物)を間近で見られます。金の輝きを見るだけでも楽しいし、時代が下って行くにしたがって同じ一両の小判でもサイズがどんどん小さくなっていくのも面白いところ。初期の慶長小判に比べると、幕末の万延小判なんて子どものオモチャかと思えるほどチャチでびっくりします。

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コインに少しでも興味がある方なら、日本貨幣カタログを持って行くと楽しみが倍増すると思います。カタログには各種貨幣の実勢価格がのっているんですけど、博物館に展示されている天正菱大判は1億円、天正長大判だと5000万円。他にも何千万円クラスの貴重な貨幣が無造作に陳列されていて、それを目の前数センチという至近距離で見られるのです。私などはだいたいの相場を知っているので、「このケースだけで×億円」みたいに計算してしまうので、集中して展示品を見ることができません。

日本貨幣カタログ 2011年版 日本貨幣カタログ 2011年版

日本貨幣商協同組合


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関西在住の方はぜひ足を運んでみてください。また、それ以外の地域の方も大阪に行く機会があれば、観光コースのひとつに加えるといいと思います。ただし、土日祝日は休館しているのでご注意ください。

名称 造幣博物館
URL http://www.mint.go.jp/plant/museum.html
費用 無料
予約 不要。造幣局正門の警備詰所で受け付け
見学時間 9:00~16:45(入館は16:00まで)。土日祝日、年末年始は休館
住所 〒530-0043 大阪市北区天満1-1-79 造幣局構内
アクセス 京阪 天満橋/谷町線 天満橋/堺筋線 南森町/JR東西線 大阪天満宮/JR環状線 桜ノ宮


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