老後の備えで国民年金基金だけに頼るのは危険!今年の夏の税理士試験を受けることにしました

2013年03月01日

破綻リスクがあっても私が国民年金基金を続ける理由

先日、「国民年金基金には破綻のリスクがある」ということを紹介しましたが(http://moneylab.ldblog.jp/archives/51871416.html)、それなら基金なんてやめてしまった方がいいのか。私の場合、口数はちょっと減らしたけれど加入し続けています。基金の魅力は、生きている限りはもらえるという「終身年金」であるところです。

将来に自分一人では生活できなくなって有料老人ホームに入るとき、貯金の他には国民年金しか収入がないのではやっぱり不安ですよね。現在、ある程度の有料老人ホームであれば月々の支払いは20万円くらいでしょうか(家賃や食費、管理費などを含む)。厚生年金や企業年金がある大企業につとめていたのであれば、年金だけで支払いができるかもしれません。でも、フリーランスで国民年金しか入っていないとば、月に受け取れる年金は7万円弱です。差額の13万円は貯金から取り崩して払うことになります。単純に計算すれば10年で1560万円が出ていくことになります。

だから、長生きしたいと考えているなら、死ぬまでもらえる基金にも入っておき、年金を少しでも上乗せしたいところ。もちろん民間の保険会社も終身年金を出しているけれど、税制上の優遇がある分だけ基金の方がコストパフォーマンスがいいです。また、民間の終身年金も破綻のリスクがある点では同じです。

これが私が国民年金基金を続けている理由です。ただし、前回(http://moneylab.ldblog.jp/archives/51871416.html)も書いたように、基金だけに頼るのは危険なので、他の制度(確定拠出年金や小規模企業共済など)もバランスよく加入することをおすすめします。

年金額は最大1.42倍に増やせる

年金を増やす手段としては、年金(老齢基礎年金)を受け取り始める年齢を繰り下げるという手もあります。現在は65歳になると年金を受け取る権利が発生しますが、1カ月繰り下げるごとに0.7%ずつ毎月の年金額が増えていきます。たとえば、65歳時点で月6万円の年金を受け取れる人の場合、3年間(36カ月)の繰り下げで年金額が25.2%(0.7%×36)も増えます。月6万円が7万5120円になるわけです。繰り下げによる増額は70歳まで有効で、最大42%まで増やすことができます(http://www.nenkin.go.jp/n/www/service/detail.jsp?id=5540)。

フリーランスは会社員と違って決められた定年がなく、働ける間は年金を受給しないことで年金額を増やし、将来に備えることができるというわけです。でも、70歳近くまで仕事を続けることができるのか。やはりフリーランスにとっては、ずっと安定して仕事を続けられるスキルが最大の武器ということになりそうです。

ちなみに年金(老齢基礎年金)の繰り下げや繰り上げをしても、基金の受け取り額は変わりません。年金を70歳まで繰り下げたときでも、基金の方は65歳からもらうことになります。さらに追加すると、年金の受給開始年齢が65歳というのは現在の話で、将来的には67歳や70歳に引き上げられる可能性もあります。そのときでも基金については65歳からもらえます。



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