2013年05月16日

フリーランスできちんと確定申告をしないと税務調査が入る?

フリーランスにとって税金の申告というのは、できれば避けて通りたい問題です。でも、申告しないで放置したり、いい加減な申告をしていると後で痛い目を見ることになるので、きちんと申告をせざるを得ない。

ここで難しいのが、「きちんと」というのはどの程度の「きちんと」なのか。別の言い方をすれば、どこまで手を抜いていいのか、経費として扱う出費はどこまで厳密に考えるべきなのか。几帳面な人だと「完璧な申告じゃないとダメ」と考えてしまい、毎年の申告がすごく負担になってしまうんですよね。

もし完璧を目指して申告を負担に感じるのであれば、もう少し気楽に考えてもいいと思います。たとえば、記帳するときに、領収書の一枚ごとに科目をどうするかで頭を悩ませる必要なんかありません。科目が「雑費」でも「消耗品費」でも経費であることには変わりなく、最終的な税額は同じになります。税務署としては税金を徴収できればそれでいいわけで、細かい科目なんて気にしてはいないのです。

細かいところまで正確にやらないと、税務調査が来たときに大変だと思われるかもしれませんが、それは大多数のフリーランスにとって取り越し苦労というものです。いろんな人に聞き取りをしていますが、個人事業のフリーランスで税務調査に来たという例はごく少数です。しかも、その少数というのはずっと申告をしていなかったとか、経費が異常に多くて赤字が続くような申告をしていたとか、常識的に考えて「そりゃダメだろう」という人ばかり。

それでも心配という方におすすめしたいのが、国税庁の元職員が書いた「調査官必携 税務調査のチェックポイント」という本です。

税務調査のチェックポイント 税務調査のチェックポイント
大村大次郎

調査先の選定法、予告・現況調査の注意点、科目の着眼点など、国税調査官が調査をすすめる際の指針、手段を調査官自身の視点から公開。納税者、特に税務初心者にもわかりやすく調査のポイントを解説!

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「調査官必携」というタイトルを見ると調査官向けマニュアルのように見えますが、実際は納税者向けに書かれた本です。調査官が何を目的として、何を考えながら税務調査をしているかが書かれていて、納税者の立場として税務調査の対策を立てるときの参考になります。

でも、フリーランスがこの本を読むと、普通に正直に申告をしていれば税務調査が来る可能性は低いし、たとえ来たとしても怖がることはない、ということが分かります(売り上げがすごく多い人やインチキをしている人を除く)。どうしてそうなのかはこの本を読んでいただきたいのですが、一言に要約すれば、調査官としては追徴税をとれる見込みがないフリーランスなんかを調査する余裕はない、ということです。

そういうわけですから、あまり神経質になりすぎることなく、気軽な気持ちで申告にのぞんでもいいと思います(もちろんデタラメな申告をおすすめしてるわけではありません!)。

数は少ないと思いますが、売り上げが大きくて税務調査が来るんじゃないかと心配している人にとっては、調査官がどういうところに着目して追徴税を取ろうとするのか、その戦略がこの本に書かれているので、突っ込まれないように対策をとるときの参考になります。

目次
第1章 調査官の心得
第2章 情報収集と調査先の選択
第3章 事前予告調査
第4章 ガサ入れ調査
第5章 追徴税を取る
第6章 脱税を発見する
第7章 納税者との交渉術



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