2011年03月21日
みずほ銀行のシステム障害。預金は複数の銀行に分散させた方が安全
みずほ銀行のシステムトラブルによって「自分の口座に給料が振り込まれていない」「送金手続きをしたら二重に引き落とされた」といったトラブルが起きています。木曜日だったと思いますが、みずほ銀行の支店の周りに人だかりができていて、最初は「取り付け騒ぎか?」とびっくりしました。トラブルで遅れている処理を優先させるためにATMを閉じていたんですね。トラブルの原因はまだ調査中とのことですが、何らかの理由でシステムの処理能力を超えてしまったようです。
みずほ銀行と言えば、合併にともなうシステム統合がうまくいかず、2002年に大規模な障害を引き起こしています。あのときもATMが止まったり、入金が遅れたりして、完全に正常化するまで1カ月以上はかかったはずです。なぜ大規模な障害が起きたのかは、日経コンピュータが詳しく取材を行い、その結果が「システム障害はなぜ起きたか ~みずほの教訓」という書籍になっています。リーダーシップの欠如によって現場が混乱するという構図は、今回の原発事故とも共通するところがありそうです。
みずほ銀行にトラブルが続いているように見えますが、同様のトラブルは他の銀行にも起こりえます。長期にわたってATMが止まったり、窓口でも現金の引き出し額が制限されたりする可能性もあります。預金はひとつの銀行にすべて集中させるのではなく、ふたつ以上の銀行に分散させておくのが安全なのかもしれません。
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